レターパック「ご依頼主 様消す」をプロが解説!スマートな処理方法とは?

生活

レターパックを返信用封筒として渡す際、「ご依頼主 様」の文字はどう消すのが正解か迷いませんか?この記事では、基本マナーである二重線での消し方から、宛名シールなどを使ったきれいな隠し方まで、プロが詳しく解説します。結論として、印字を消すこと自体は問題ありません。この記事を読めば、ビジネスマナーを守りつつ相手に失礼のないスマートな処理方法が身につき、安心してレターパックを活用できるようになりますよ。

なぜレターパックの「ご依頼主 様」を消したいのか?よくある3つのシーン

レターパックを送ろうとしたとき、印字されている「ご依頼主 様」の文字を見て、「この『様』、どうしたらいいんだろう?」と手が止まってしまった経験はありませんか?実は、この部分を消したいと思うのには、ちゃんとした理由があるんです。特に、次の3つのシーンでは、多くの方が「ご依頼主 様」の扱いに悩んでいます。ご自身の状況と照らし合わせてみてくださいね。

返信用封筒として相手に渡すため

最もよくあるのが、レターパックを「返信用封筒」として使うケースです。例えば、契約書や申込書を送る際に、相手に記入・捺印して返送してもらうために、切手不要のレターパックを同封することがありますよね。

この場合、返送時の差出人(ご依頼主)は、あなたではなく相手方になります。そのため、あらかじめ印字されている「ご依頼主」の欄は、相手が自分の名前や住所を記入するスペースになるわけです。ここに「様」が残っていると、相手は自分の名前に敬称を付けることになってしまい、大変失礼にあたります。

相手に余計な手間をかけさせず、スムーズに返送してもらうための心遣いとして、「様」を消す作業はビジネスマナーの基本とも言えるでしょう。就職活動で企業から返信用封筒の同封を求められた際や、懸賞の応募などでも同様の配慮が求められます。

自分宛に送る(自己発送する)ため

次に多いのが、自分から自分へ荷物を送る、いわゆる「自己発送」のシーンです。旅先で購入したお土産や増えてしまった荷物を自宅に送ったり、イベント会場から在庫や私物を発送したりする際にレターパックはとても便利です。

このとき、「お届け先」も「ご依頼主」も自分の名前を書くことになります。すると、「ご依頼主 自分自身の名前 様」という、少し奇妙な表記になってしまいますよね。もちろん、そのまま送っても荷物が届かないわけではありませんが、自分宛てなのに「様」が付いているという不自然さを解消したい、という気持ちから「様」を消す方が多いです。

プライベートな利用がほとんどですが、見た目をスッキリさせたいという自然な感覚からくる、もっともな理由と言えますね。

ビジネスマナーとして見た目を整えたい

これは上記の「返信用封筒」のケースとも関連しますが、より一歩進んだ配慮と言えるかもしれません。特に、大切なお客様や取引先とのやり取りでは、書類の内容だけでなく、封筒の見た目も会社の印象を左右する重要な要素になります。

返信用としてレターパックを同封する際、ただ二重線で「様」を消すだけでなく、修正テープやシールなどを使って、よりスマートに処理したいと考える方は少なくありません。

これは、細部にまで気を配る丁寧な仕事ぶりをアピールすることにも繋がります。雑な修正がされた封筒よりも、きれいに整えられた封筒を受け取る方が、相手に与える印象が良いのは間違いありません。こうした小さな気配りが、信頼関係の構築に繋がることもあるのです。

【基本マナー】レターパックの「ご依頼主 様」を二重線で消す方法

レターパックの「ご依頼主 様」という印字を消すとき、最も基本的で丁寧な方法が「二重線」で消すことです。修正テープで塗りつぶしたり、ぐちゃぐちゃに黒く塗りつぶしたりする方法は、見た目が良くないだけでなく、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。特にビジネスシーンや目上の方へ返信用封筒として渡す場合は、二重線で訂正するのが社会人としてのマナーです。ここでは、その正しい方法を詳しく見ていきましょう。

縦書きと横書きでの二重線の正しい引き方

手紙の書き方には縦書きと横書きがありますが、レターパックの「ご依頼主」欄は横書きです。ここでは基本となる横書きの消し方と、参考までに縦書きの場合のマナーもご紹介しますね。

二重線を引く際は、黒のボールペンやサインペンを使いましょう。可能であれば定規を使うと、線がまっすぐ引けてより一層丁寧な印象になりますよ。

  • 横書きの場合(レターパックはこちら)
    「様」の文字の上に、まっすぐ水平に二重線を引きます。文字と線が重なるように引くのがポイントです。
  • 縦書きの場合(参考)
    封筒などが縦書きの場合は、「様」の文字の上に、まっすぐ垂直に二重線を引きます。

たったこれだけのことですが、一手間かけることで相手への敬意を示すことができます。

「様」を消した後は「行」または「宛」に書き換える

二重線で「様」を消しただけで終わりではありません。その横に「行(ゆき)」または「宛(あて)」と書き加えるのが正しいマナーです。これをすることで、「(あなた)へ送ってください」という意味になり、返信をお願いする意思が明確に伝わります。

「様」を消した左側のスペースに、少し小さめの文字で「行」または「宛」と書き加えましょう。では、この「行」と「宛」はどのように使い分ければ良いのでしょうか?次で詳しく解説します。

「行」と「宛」の使い分けを解説

「行」と「宛」、どちらを使っても間違いではありませんが、相手や状況によって使い分けることで、よりスマートな印象になります。それぞれの意味合いと使われるシーンを理解しておきましょう。

簡単に言うと、「行」は相手に敬称へ書き直してもらう前提の謙譲表現で、「宛」は書き換えの手間を省く事務的な表現と覚えておくと分かりやすいです。

「行」と「宛」の使い分け早見表
使い分け ニュアンス・意味合い 主な使用シーン
行(ゆき) 自分側をへりくだる表現。相手が返信する際に「行」を二重線で消し、「様」や「御中」に訂正して送り返すのがマナー。最も丁寧で一般的な方法。
  • 目上の方や取引先
  • 企業や団体
  • フォーマルなやり取り全般
宛(あて) 「~への手紙」という直接的な表現。相手に敬称へ書き換えてもらう手間をかけさせない、という合理的な意味合いも。
  • 官公庁への書類提出
  • 懸賞やアンケートの返信
  • 同僚や友人など親しい間柄

ビジネスシーンや、相手が誰であれ失礼のないようにしたい場合は、「行」を選んでおけばまず間違いありません。相手が返信する際に「行」を「様」に書き換える手間はかかりますが、それが日本の手紙における礼儀作法の一つとされています。この基本マナーを覚えておけば、どんな場面でも安心してレターパックを活用できますね。

【応用編】もっとスマートに!「ご依頼主 様」をきれいに消すテクニック

基本マナーである二重線での訂正も丁寧な方法ですが、「もっと見た目をきれいにしたい!」「スマートな印象を与えたい」と感じる方もいらっしゃいますよね。そんな時に役立つ、ワンランク上のテクニックをご紹介します。シーンに合わせて最適な方法を選んでみてくださいね。

修正テープや修正液で「様」を消すのは失礼?

手軽に文字を消せる修正テープや修正液ですが、レターパックの「ご依頼主 様」を消す際に使っても良いのでしょうか?実は、相手や状況によって許容範囲が異なるため、注意が必要です。ここでは、ビジネスシーンとプライベートシーンに分けて解説します。

ビジネスシーンでの使用は避けるのが無難

取引先への書類送付や、公的な手続きで返信用封筒として使用する場合、修正テープや修正液の使用は避けるのが賢明です。修正した跡が残ることで、相手に「間に合わせ」や「雑な対応」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

また、修正箇所が剥がれてしまったり、上から書いた文字が読みにくくなったりするリスクも考えられます。ビジネスの場では、信頼性が何よりも大切です。見た目の美しさよりも、正式なマナーである二重線で訂正する方が、誠実な印象を与えられますよ。

プライベートや親しい間柄なら許容範囲

一方、友人や家族、気心の知れた同僚など、プライベートな間柄でのやり取りであれば、修正テープや修正液を使っても大きな問題にはなりにくいでしょう。フリマアプリでの商品発送や、サークルの仲間内での書類のやり取りなど、形式ばらない場面では便利な方法と言えます。

ただし、相手がマナーを気にするタイプかもしれない、と少しでも感じた場合は、二重線での訂正を選ぶと安心です。相手との関係性を考えて、柔軟に使い分けてみてくださいね。

宛名シールを上から貼って隠す方法

修正テープよりもきれいに、かつ簡単に「ご依頼主 様」の欄を隠せるのが、宛名シールを上から貼る方法です。もともと印字されている「ご依頼主」の欄全体をシールで覆い隠し、その上から新しい差出人情報(自分の名前や住所)を記入します。まるで初めから何も書かれていなかったかのように、すっきりと見せられるのが最大のメリットです。

シールの選び方と貼る際の注意点

宛名シールを使ってきれいに仕上げるには、ちょっとしたコツがあります。シールの選び方と貼り方のポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

項目 ポイントと解説
シールのサイズ レターパックの「ご依頼主」欄(約65mm × 25mm)が完全に隠れる、ひとまわり大きいサイズを選びましょう。余白があると、より自然な仕上がりになります。
シールの色・種類 レターパックの地色に近い「白無地」が最も目立ちにくくおすすめです。元の印字が透けるのが気になる場合は、裏面がグレーになっている「下地が透けないタイプ(隠ぺいシール)」を選ぶと完璧です。
シールの素材 ボールペンや油性ペンで書き込むことを考えると、インクがにじみにくい「上質紙」素材が適しています。
貼る際の注意点 空気が入ったり、シワになったりしないよう、端からゆっくりと丁寧に貼り付けましょう。斜めになるとかえって目立ってしまうので、まっすぐに貼ることを意識するのが大切です。

レターパック専用の「ご依頼主」隠しシールも便利

「ぴったりのシールを探すのが面倒…」という方には、さらに便利なアイテムがあります。実は、文具店や100円ショップ、オンラインストアなどでは、レターパックの「ご依頼主」欄にぴったりサイズで作られた専用の隠しシールが販売されているんです。

これらの専用シールは、サイズを測る手間がなく、誰でも簡単にきれいに貼れるのが魅力です。デザインもシンプルなものが多く、レターパック本体のデザインを損ないません。特に、フリマアプリの出品などで頻繁にレターパックを利用する方や、返信用封筒を一度にたくさん用意する必要がある方にとっては、作業効率が格段にアップする心強い味方になってくれるでしょう。

レターパックの「ご依頼主 様」を消す前に知っておきたい注意点

レターパックの「ご依頼主 様」を消す方法はいくつかありますが、いざ実践する前に「これって本当に大丈夫なの?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかくマナーを意識して修正したのに、配達でトラブルが起きてしまっては元も子もありませんよね。ここでは、そんな疑問や不安を解消するための3つの注意点を詳しく解説します。

印字を消しても規約上は問題ない?

結論からお伝えすると、レターパックの「ご依頼主」欄にある「様」の文字を消したり、欄全体を修正したりすることは、日本郵便の規約上、特に問題ありません。

レターパックは郵便物ではなく「荷物」という扱いになります。荷物を送る上で最も大切なのは、「お届け先」が正確に記載されていること、そして万が一届けられなかった場合に返送できるよう「差出人(ご依頼主)」の情報がわかることです。

つまり、「ご依頼主」欄の印字を修正すること自体が問題なのではなく、誰が送ったのかという差出人情報が、配達員の方に明確に伝わる状態になっていることが最も重要です。二重線で消したり、シールを貼ったりした場合でも、差出人の氏名・住所・電話番号がきちんと記載されていれば、配達上の支障はないので安心してくださいね。

配達時の機械読み取りに影響はないか

「修正テープやシールを貼ると、厚みが出て機械で読み取れなくなるのでは?」と心配になるかもしれませんね。この点についても、基本的には過度な心配は不要です。

レターパックの配達プロセスで機械が主に読み取っているのは、以下の2つの情報です。

  • お届け先の郵便番号・住所
  • 荷物を追跡するためのバーコード(追跡番号)

そのため、「ご依頼主」欄の修正が、これらの重要な情報を隠したり、汚したりしない限り、配達に直接的な影響が出る可能性は低いでしょう。ただし、以下のようなケースはトラブルの原因になりかねないので注意が必要です。

修正時の注意点
避けるべき修正方法 起こりうるトラブル
修正テープやシールが「お届け先」の住所や氏名にかかってしまう お届け先情報が読み取れず、配達が遅れたり、返送されたりする可能性があります。
剥がれかけたシールや修正テープが、追跡番号のバーコード部分に付着する バーコードがスキャンできず、追跡情報が更新されなくなってしまう恐れがあります。
厚すぎるシールや装飾を貼り付ける 機械のローラーに引っかかったり、他の郵便物を傷つけたりする原因になることも考えられます。

修正する際は、お届け先情報や追跡バーコードの周辺は特に慎重に扱い、剥がれにくいシールを選ぶなど、少しの配慮を心がけるだけで、スムーズな配達につながりますよ。

レターパックライトとプラスで対応は同じ

「青いレターパックライトと、赤いレターパックプラスでルールは違うの?」という疑問もよく聞かれますが、ご安心ください。「ご依頼主 様」の修正に関する扱いは、レターパックライトとレターパックプラスのどちらでも全く同じです。

どちらも日本郵便が提供する「レターパック」という一つのサービスであり、基本的なルールは共通しています。ご依頼主欄の修正方法や注意点も、種類によって変える必要はありません。

ちなみに、ライトとプラスの主な違いは以下の通りです。豆知識として覚えておくと便利かもしれませんね。

レターパックライトとプラスの主な違い
項目 レターパックライト(青) レターパックプラス(赤)
料金 370円 520円
厚さ制限 3cm以内 制限なし(封が閉まればOK)
配達方法 郵便受けへ配達 対面でお届け(受領印または署名が必要)

このように、料金や配達方法に違いはありますが、「ご依頼主」欄の扱いについては共通のルールが適用されるため、これまで解説してきた注意点を守れば、どちらのレターパックでも安心して利用できます。

そもそも「ご依頼主」欄を使わないという選択肢

これまで「ご依頼主 様」を消す方法について解説してきましたが、実はもっとシンプルで簡単な方法があります。それは、そもそも「ご依頼主」欄を差出人情報のために使わないという考え方です。

特に、返信用封筒として相手に渡す場合や、自分宛に送る(自己発送する)シーンでは、この方法がとてもスマート。わざわざ二重線や修正テープで消す手間が省けるので、ぜひ検討してみてくださいね。

ただし、荷物を送る際は差出人の住所・氏名を記載するのがルールです。どこか別の場所に、忘れずに記載するようにしましょう。

品名欄などの余白に差出人情報を記載する

レターパックの表面には、「ご依頼主」欄以外にも情報を書き込めるスペースがいくつかあります。その代表的な場所が「品名」欄の余白です。

例えば、自分宛に何かを送る場合、品名欄に「書類(自己発送)」などと書き、その横や下に少し小さな文字でご自身の住所と氏名を書き加えることができます。表面だけで情報が完結するため、受け取る側(自分)も確認しやすいのがメリットです。

返信用封筒として使う場合は、相手が品名を書くスペースを十分に確保してあげる配慮が必要です。品名欄の右端や下の方に「差出人:〇〇(自分の名前)」とコンパクトに記載すると親切ですよ。

裏面や空きスペースに直接記入する

もう一つの有効な方法が、裏面や表面の空きスペースに差出人情報を記入することです。特に裏面はスペースが広く、自由に書き込めるため、最もおすすめの場所と言えるでしょう。

裏面に差出人情報を書くことで、表面のデザインがすっきりとし、受け取る相手に洗練された印象を与えられます。ビジネスシーンで返信用封筒として利用する際に、特におすすめしたい方法です。

その際、配達員の方が見落とさないように、「お手数ですが、差出人情報は裏面をご確認ください」といった一文を表面の隅に小さく書き添えたり、裏面の差出人情報を四角い枠で囲ったりすると、より丁寧で分かりやすくなります。

「品名欄」と「裏面」、どちらに書くのが良いか、それぞれのメリット・デメリットを下の表にまとめましたので、状況に合わせて使い分けてみてくださいね。

記載場所 メリット デメリット こんなシーンにおすすめ
品名欄の余白
  • 表面だけで情報が完結する
  • 手軽に書き込める
  • スペースが狭く、書きにくい
  • 品名と混ざって見えにくい場合がある
自分宛に送る(自己発送)、親しい間柄でのやり取り
裏面
  • 広いスペースにしっかり書ける
  • 表面がすっきりして見た目が良い
  • 配達員が見落とす可能性がゼロではない
  • 裏返す手間が少しだけかかる
返信用封筒として相手に渡す、ビジネスシーンでの利用

このように、「ご依頼主」欄をあえて使わないことで、修正の手間を省きつつ、スマートにレターパックを活用することができます。ご自身の用途に合わせて、最適な方法を選んでみてください。

まとめ

この記事では、レターパックの「ご依頼主 様」を消す様々な方法とマナーについて解説しました。返信用として渡す時など、意外と多いこの場面。基本は二重線で消して「行」や「宛」に書き換えるのが、最も丁寧で安心な方法です。修正テープやシールも便利ですが、ビジネスシーンでは避けるのが無難。相手や状況に合わせて最適な方法を選び、スマートにレターパックを活用してみてくださいね。

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