LINEを使っていると「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」という通知が表示され、許可すべきか迷う方も多いでしょう。この記事では、LINEローカルネットワークの意味や通知が表示される理由から、許可・拒否した場合の影響、iPhoneおよびAndroidでの設定変更方法まで詳しく解説します。結論として、通話品質の向上や外部デバイス連携を重視する場合は許可が推奨されます。
LINEローカルネットワークとは何かをわかりやすく解説
スマートフォンでLINEを使っていると、「LINEがローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」といった通知が表示された経験がある方も多いでしょう。この通知の意味や仕組みを正しく理解するために、まずローカルネットワークそのものの概念と、LINEがそれにアクセスする理由について順を追って解説します。
ローカルネットワーク(LAN)の基本的な意味
ローカルネットワークとは、家庭や職場など限られた範囲内で構築された通信ネットワークのことです。英語では「Local Area Network」と表記され、一般的に「LAN(ラン)」と略して呼ばれます。インターネットのような世界規模のネットワークとは異なり、ローカルネットワークはあくまでも同一のWi-Fiルーターに接続された機器同士が通信し合うための、閉じた範囲のネットワークです。
たとえば、自宅のWi-Fiに接続しているスマートフォン、パソコン、スマートテレビ、プリンター、スマートスピーカーなどは、すべて同じローカルネットワーク上に存在しています。これらのデバイスは、インターネットを経由せずに互いに直接通信することができます。
以下の表に、ローカルネットワークとインターネットの主な違いをまとめました。
| 項目 | ローカルネットワーク(LAN) | インターネット |
|---|---|---|
| 通信範囲 | 家庭・職場などの限られた範囲 | 世界規模 |
| 接続対象 | 同一Wi-Fi内のデバイス | 世界中のサーバーやサービス |
| 通信経路 | ルーターを介した内部通信 | プロバイダーを介した外部通信 |
| 主な用途 | デバイス間のファイル共有・機器連携 | Webサービス・アプリの利用 |
| セキュリティ | 基本的に外部からアクセスされにくい | 外部からの脅威にさらされる可能性がある |
LINEがローカルネットワークにアクセスする理由
LINEがローカルネットワークへのアクセスを必要とする主な理由は、同じWi-Fi環境内にある他のデバイスとの連携や、通話品質の最適化を実現するためです。具体的には、以下のような機能を動作させるために、ローカルネットワークへのアクセスが使われています。
- 音声通話やビデオ通話における通信経路の最適化
- スマートテレビやスピーカーなどへのコンテンツ送信(キャスト機能)
- 同一ネットワーク内でのファイルや画像の高速転送
- 外部デバイスとのペアリングや連携
これらの機能を実現するために、LINEはローカルネットワーク上に存在するデバイスを検索・認識する必要があります。このプロセスは「デバイスディスカバリー」とも呼ばれ、ローカルネットワークへのアクセス許可を取得することで初めて機能します。
通知が表示される仕組みとiOS14以降の変更点
以前のiOSバージョンでは、アプリがローカルネットワークにアクセスしてもユーザーに対して許可を求める通知は表示されませんでした。しかし、iOS14のリリースによって、アプリがローカルネットワークにアクセスする際にはユーザーの明示的な許可が必要になるという仕様に変更されました。これはAppleがプライバシー保護を強化するために導入した措置です。
この変更により、LINEをはじめとする多くのアプリが、初回起動時やアップデート後にローカルネットワークへのアクセス許可を求めるダイアログを表示するようになりました。ユーザーは「許可」または「許可しない」を選択でき、後から設定アプリで変更することも可能です。
以下の表に、iOS14以前と以降での違いをまとめました。
| 項目 | iOS13以前 | iOS14以降 |
|---|---|---|
| ローカルネットワークへのアクセス | アプリが自由にアクセス可能 | ユーザーの許可が必要 |
| 許可ダイアログの表示 | 表示されない | 初回アクセス時に表示される |
| 設定からの変更 | 管理できない | 設定アプリから変更可能 |
| プライバシー管理 | ユーザーが管理しにくい | ユーザーが明示的に管理できる |
なお、Androidについては、OSのバージョンやメーカーによって権限の管理方法が異なります。iOSのように専用の「ローカルネットワーク」許可項目が設けられているわけではなく、Androidでは「近くのデバイス」や「Wi-Fi」に関する権限として管理される仕組みになっています。
このようにLINEローカルネットワークとは、LINEアプリが同一Wi-Fi内のデバイスと通信するために必要な権限のことであり、特にiOS14以降では明示的な許可をユーザー自身が管理できるようになっています。通知の意味を正しく理解した上で、許可するかどうかを判断することが重要です。
LINEローカルネットワークの許可を求める通知が表示されるタイミング
LINEを使っていると、「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」というポップアップが突然表示されて戸惑った経験がある方は多いはずです。この通知はランダムに表示されるわけではなく、特定の操作や状況をきっかけとして表示される仕組みになっています。どのような場面で表示されるのかをあらかじめ把握しておくことで、許可・拒否の判断をスムーズに行えます。
アプリの初回起動時やアップデート後に表示される場合
LINEをインストールした後にはじめて起動したとき、またはLINEアプリのバージョンアップ後に起動したタイミングで、ローカルネットワークへのアクセス許可を求める通知が表示されることがあります。
これは、iOS 14以降のiPhoneでは、アプリが端末の同一ネットワーク内にある機器を検索・通信しようとする際に、OSレベルでユーザーの許可が必要とされているためです。アプリが更新されてローカルネットワークを利用する新機能が追加された場合にも、再度許可を求めるポップアップが表示されることがあります。
このタイミングで表示される通知は、アプリのインストール・更新直後という文脈から、LINEの正規の動作によるものである可能性が高いといえます。
音声通話やビデオ通話の開始時に表示される場合
友だちへの音声通話やビデオ通話を発信・受信しようとしたタイミングでも、ローカルネットワークの許可を求める通知が表示されることがあります。
LINEの通話機能では、同じWi-Fiネットワークに接続している相手と通信する際に、ローカルネットワーク経由でより直接的な接続ルートを確立しようとする場合があります。これにより、通話の遅延を減らし、音質や映像品質を安定させることが期待できます。
ただし、相手が異なるネットワーク環境にいる場合でも、端末側の設定確認のためにこの通知が表示されることがあります。通話の品質に直結する操作であるため、このタイミングでの通知は特に重要な意味を持ちます。
ファイル共有や外部デバイスへの接続時に表示される場合
LINEを通じて写真・動画・ファイルを送受信しようとしたとき、あるいはスマートテレビやBluetoothスピーカーなど同一ネットワーク上の外部デバイスと連携しようとしたときにも、許可を求める通知が表示されることがあります。
外部デバイスとの連携やファイルの高速転送には、ローカルネットワーク上のデバイスを検索して接続する処理が必要なため、このタイミングでの通知はその処理の一環として発生します。
以下の表に、通知が表示される主なタイミングとその背景をまとめます。
| 表示されるタイミング | 主な理由 | 許可しない場合の影響 |
|---|---|---|
| アプリの初回起動時 | OSによるアクセス許可の初期確認 | 一部のネットワーク連携機能が制限される |
| アプリのアップデート後 | 新機能追加に伴う再確認 | 新機能が正常に動作しない場合がある |
| 音声通話・ビデオ通話の開始時 | ローカルネットワーク経由の通信ルート確立 | 通話品質が低下する可能性がある |
| 写真・動画・ファイルの送受信時 | ローカルネットワーク経由の高速転送 | 転送速度が低下する場合がある |
| 外部デバイス(テレビ・スピーカーなど)との連携時 | 同一ネットワーク内のデバイス検索 | 外部デバイスへの接続・連携ができない |
通知が表示されるタイミングを知っておくことで、突然ポップアップが出ても慌てずに対処できます。また、表示されるタイミングと実際に行っていた操作が一致しているかを確認することが、正規の通知かどうかを判断する一つの手がかりになります。
LINEローカルネットワークを許可するメリット
LINEのローカルネットワークアクセスを許可すると、アプリのさまざまな機能がより快適・安定して動作するようになります。単に「許可を求められるから許可する」という受け身の理解ではなく、許可することで具体的にどのような恩恵を受けられるのかを把握したうえで判断することが大切です。ここでは、ローカルネットワークへのアクセスを許可した際に得られる主なメリットを詳しく解説します。
音声通話やビデオ通話の品質が向上する
LINEの音声通話やビデオ通話は、インターネット回線を通じてデータをやり取りするVoIP(Voice over IP)技術を利用しています。この通話機能において、ローカルネットワークへのアクセスが許可されていると、同じWi-Fiネットワーク内にいる相手との通話時に、データが外部サーバーを経由せず直接やり取りされる経路(ピアツーピア接続)が利用しやすくなります。
外部サーバーを介さない直接接続が確立されると、通信の遅延(タイムラグ)が減少し、音声の途切れや映像のコマ落ちが起きにくくなります。特に家族や同じ職場内の同僚とLINE通話を行う場面では、この恩恵を感じやすいといえます。ローカルネットワークの許可は、通話品質の安定化に直接つながる重要な設定です。
写真や動画の送受信がスムーズになる
LINEでは、トーク画面上で写真・動画・各種ファイルを送受信する機能が備わっています。ローカルネットワークへのアクセスが許可されている場合、同一のWi-Fiネットワークに接続している端末間でのファイル転送が、ローカルネットワーク経由で効率よく処理されることがあります。
特に容量の大きい動画ファイルや高解像度の写真を複数枚まとめて送信する際に、転送速度が安定しやすくなります。外部のクラウドサーバーを介する処理が最適化されることで、送信待ち時間の短縮や受信エラーの低減につながります。日常的にLINEで画像や動画を共有する機会が多いユーザーにとって、許可設定はファイル転送の快適さを左右する要素となります。
テレビやスピーカーなど外部デバイスと連携できる
LINEローカルネットワークへのアクセスを許可することで得られる機能のひとつに、同じWi-Fiネットワークに接続されたスマートテレビやワイヤレススピーカーといった外部デバイスとの連携があります。たとえば、スマートフォンで受信したLINEの通知音を連携したスピーカーから出力したり、LINE上の動画コンテンツをテレビ画面にキャストして大画面で楽しんだりといった使い方が考えられます。
こうした外部デバイスとの連携は、ローカルネットワーク内のデバイスを検出・通信できる権限があってこそ実現します。スマートホーム機器との連携を積極的に活用しているユーザーや、リビングのテレビでLINEのコンテンツを楽しみたいユーザーにとっては、ローカルネットワークの許可が外部デバイス連携機能を使うための前提条件となります。
LINE公式アカウントとの連携機能が正しく動作する
企業や店舗が運営するLINE公式アカウントの中には、ローカルネットワーク内の特定の機器や環境情報と連携することで、より精度の高いサービスを提供するものがあります。たとえば、店舗内に設置されたビーコン端末との連携によるクーポン配信や、スマートデバイスと連動したサービス通知などが該当します。
ローカルネットワークへのアクセスを拒否している状態では、こうした位置情報や近距離通信を活用したLINE公式アカウントの機能が正常に動作しない場合があります。O2O(オンラインとオフラインの連携)マーケティングを活用したサービスを利用する際には、許可設定を確認しておくと安心です。
| メリットの種類 | 具体的な効果 | 特に恩恵を受けやすいシーン |
|---|---|---|
| 音声・ビデオ通話の品質向上 | 遅延の低減、音声・映像の途切れ防止 | 家族や同じWi-Fi環境内の相手との通話 |
| ファイル転送のスムーズ化 | 大容量ファイルの送受信が安定・高速化 | 動画や高解像度写真の共有 |
| 外部デバイスとの連携 | スマートテレビ・ワイヤレススピーカーへの出力 | スマートホーム環境での利用 |
| LINE公式アカウント機能の正常動作 | ビーコン連携やデバイス連動サービスの利用 | 店舗のLINE公式アカウントを活用するとき |
LINEローカルネットワークを許可するデメリットとリスク
LINEのローカルネットワークへのアクセスを許可することには、利便性が高まる一方で、いくつかのデメリットやリスクも存在します。許可する前に、どのような情報が取得される可能性があるのかを正しく理解しておくことが重要です。
家庭内のデバイス情報が取得される可能性
ローカルネットワークへのアクセスを許可すると、LINEアプリは同じWi-Fiネットワークに接続されているデバイスの情報を検出できる状態になります。具体的には、スマートテレビ、スマートスピーカー、ルーター、プリンターなど、自宅のネットワークに接続されたデバイスの存在が把握される可能性があります。
これらの情報は、主にデバイス連携や通話品質の最適化を目的として利用されますが、家庭内にどのような機器が存在するかという情報が外部に送信されるリスクをゼロとは言い切れません。特に、プライバシーを重視する方にとっては気になる点のひとつです。
以下の表に、ローカルネットワーク経由で検出される可能性があるデバイスの種類とその情報をまとめます。
| デバイスの種類 | 検出される可能性のある情報 | 主な用途 |
|---|---|---|
| スマートテレビ | デバイス名、IPアドレス | 画面キャストや映像共有 |
| スマートスピーカー | デバイス名、IPアドレス | 音声出力の切り替え |
| Wi-Fiルーター | ネットワーク構成情報 | 通信経路の最適化 |
| プリンター・タブレット | デバイス名、IPアドレス | ファイル送受信の補助 |
不正アプリによるセキュリティリスク
LINEの公式アプリ自体は、AppleのApp StoreおよびGoogleのPlay Storeによる審査を通過した正規アプリです。しかし、非公式のアプリストアや改ざんされたAPKファイルなどから入手したLINEの改造版アプリを利用している場合は、ローカルネットワークへのアクセス許可が悪用されるリスクが高まります。
また、LINEを装った偽アプリにローカルネットワークのアクセス権限を与えてしまうと、同一ネットワーク上の他のデバイスへの不正アクセスや情報収集が行われる恐れがあります。インストールするアプリは必ず公式ストアから入手し、提供元を確認することが基本的な対策となります。
以下に、正規アプリと不正アプリを比較した際のリスクの違いを示します。
| アプリの種類 | ローカルネットワーク許可時のリスク | 対策 |
|---|---|---|
| 公式LINEアプリ(App Store・Play Store) | 低い(プラットフォームによる審査あり) | 公式ストアからのインストールを維持する |
| 改造・非公式LINEアプリ | 高い(不正なデータ収集の可能性あり) | 直ちにアンインストールし公式版に切り替える |
| LINEを装った偽アプリ | 非常に高い(ネットワーク上の他デバイスへの侵害リスクあり) | アプリの開発元・レビューを確認し削除する |
許可の範囲と個人情報への影響
ローカルネットワークへのアクセス許可は、インターネット上の外部サーバーへの接続とは異なり、あくまで同一Wi-Fiネットワーク内に限定されたアクセスです。そのため、許可したからといって、直ちにLINEのサーバーを通じてインターネット上に個人情報が公開されるわけではありません。
ただし、以下の点については注意が必要です。
- 同一ネットワーク内のデバイス構成情報がアプリに把握される
- アプリの動作ログやクラッシュレポートに、ネットワーク環境の情報が含まれる可能性がある
- LINEのプライバシーポリシーの変更によって、取得データの扱いが変わる場合がある
LINEのプライバシーポリシーでは、取得した情報の利用目的や第三者提供の有無について定められています。許可を検討する際は、最新のプライバシーポリシーの内容を確認したうえで判断することが望ましいです。
以下の表に、許可の範囲と個人情報への影響をまとめます。
| アクセスの範囲 | 取得される可能性のある情報 | 個人情報への直接的な影響 |
|---|---|---|
| ローカルネットワーク内(Wi-Fi範囲内) | 接続デバイスのIPアドレス・デバイス名 | 直接的な個人情報の取得には該当しないが、家庭環境の推測が可能になる |
| インターネット(外部サーバー) | ローカルネットワーク許可の範囲外 | ローカルネットワーク許可とは別の権限で管理される |
LINEローカルネットワークの安全性について
LINEがローカルネットワークへのアクセスを求めることに対して、「個人情報が漏れるのではないか」「セキュリティ上の問題があるのではないか」と不安を感じるユーザーは少なくありません。この章では、LINEのローカルネットワークアクセスがどの程度安全なのかを、OSのポリシーや仕組みの観点から整理します。
AppleとGoogleのポリシーによる保護の仕組み
iPhoneおよびAndroidスマートフォンには、アプリがデバイスの各種機能やネットワークにアクセスする際に、OSレベルで制御する仕組みが設けられています。アプリ開発者は、OSが定めたルールの範囲内でしかローカルネットワークにアクセスできず、その範囲を超えた操作は技術的にブロックされます。
AppleはiOS14以降、ローカルネットワークへのアクセスを許可制にし、ユーザーがアプリごとに明示的に許可または拒否を選べる仕組みを導入しました。これにより、ユーザーの意図しないローカルネットワークへのアクセスは原則として行われない設計になっています。Googleも同様に、Androidにおいてアプリのネットワーク権限を管理する仕組みを整備しており、アプリが取得できる情報の範囲をシステム側が制限しています。
つまり、LINEがローカルネットワークにアクセスできるのは、ユーザーが許可した場合に限り、かつOSが認めた範囲内に限定されます。アプリ側が独自にこの制限を回避することはできません。
個人情報が漏洩する可能性はあるのか
ローカルネットワークへのアクセスを許可すると、LINEは同じWi-Fiネットワークに接続されているデバイスの情報(デバイス名やIPアドレスなど)を検知できるようになります。これはAirPlayやChromecastなどの外部デバイスへの接続、および音声通話・ビデオ通話の品質最適化のために使われる情報です。
ただし、ローカルネットワークへのアクセスは、インターネットを経由した外部サーバーへのデータ送信とは異なります。ローカルネットワーク内で取得された情報が、自動的にLINEのサーバーや第三者に送信されるわけではありません。OSの仕組み上、ローカルネットワークのアクセス権限と、インターネット通信の権限は独立して管理されています。
以下の表に、ローカルネットワークアクセスで取得される可能性のある情報と、取得されない情報を整理します。
| 項目 | 取得される可能性がある情報 | 取得されない情報 |
|---|---|---|
| デバイス情報 | 同一ネットワーク上のデバイス名・IPアドレス | 他のデバイスに保存されたファイルや個人データ |
| ネットワーク情報 | 接続中のWi-Fiネットワーク構成 | 他のアプリの通信内容・パスワード情報 |
| 通話・通信品質 | 通信経路の最適化に必要なネットワーク情報 | 通話内容・メッセージの内容そのもの |
以上のとおり、ローカルネットワークアクセスによって直接的に個人のメッセージや画像・パスワードなどが取得されるわけではありません。正規のLINEアプリを公式ストアからインストールして使用している限り、ローカルネットワークの許可によって個人情報が外部に漏洩するリスクは極めて低いと考えられます。
信頼できるアプリかどうかの見分け方
ローカルネットワークへのアクセス許可を求めるアプリが安全かどうかを判断するためには、いくつかの確認ポイントがあります。LINEに限らず、アプリの安全性を見極める際に参考にしてください。
| 確認ポイント | 確認方法・判断基準 |
|---|---|
| 配布元の確認 | App Store(Apple)またはGoogle Playストア(Google)の公式ストアからインストールしているかを確認する |
| 開発者情報の確認 | アプリの開発者が公式の企業(LINEヤフー株式会社など)であるかをストアのページで確認する |
| 権限の目的との整合性 | ローカルネットワークアクセスを求める理由がアプリの機能(通話・外部デバイス連携など)と合致しているかを確認する |
| レビューや評価の確認 | ストア上のレビュー数・評価が多く、長期間にわたって安定した評価を受けているかを確認する |
| アプリの更新状況 | 定期的にアップデートが行われており、最新のOSに対応していることを確認する |
公式ストア以外の経路でインストールしたアプリや、開発者情報が不明なアプリに対してローカルネットワークの許可を与えることは避けるべきです。不正なアプリがローカルネットワークアクセスを悪用した場合、同一ネットワーク上の他のデバイスへの不正な接続が試みられるリスクがあります。LINEを利用する際は、必ずLINEヤフー株式会社が提供する公式アプリを使用することが安全性を確保するうえで最も重要な対策です。
LINEローカルネットワークの許可と拒否の選び方
LINEがローカルネットワークへのアクセスを求める通知が表示されたとき、「許可」と「許可しない」のどちらを選ぶべきか迷う方は多くいます。どちらが正解かは、あなたのLINEの使い方や重視するポイントによって異なります。ここでは、それぞれの選択が適しているケースと、拒否した場合に制限される機能を整理して解説します。
許可した方がよいケース
以下のような使い方をしている方は、ローカルネットワークへのアクセスを許可することで、LINEの機能をより快適に利用できます。
- LINEの音声通話やビデオ通話を自宅のWi-Fi環境でよく使う
- テレビやスピーカーなどのスマートデバイスとLINEを連携して使いたい
- 写真・動画・ファイルのやり取りを日常的に行っている
- 家族や友人と同じWi-Fiネットワーク上でLINEを使う機会が多い
- LINEのすべての機能を制限なく活用したい
自宅のWi-Fi環境でLINEを多機能に使いたいユーザーにとっては、ローカルネットワークの許可が推奨される選択肢です。アクセスを許可することで、通話品質の安定やデバイス間連携がスムーズになり、LINEの利便性が高まります。
許可しない方がよいケース
一方で、以下のような状況や考え方を持つ方は、許可しないという選択が適している場合があります。
- 自宅のネットワーク上にあるデバイス情報をアプリに取得させたくない
- LINEをテキストメッセージのやり取り中心で使っており、通話やデバイス連携をほとんど使わない
- セキュリティやプライバシーをとくに重視している
- 公共のWi-FiやセキュリティレベルのわからないネットワークでLINEを使うことが多い
- スマートフォンにインストールしているアプリのアクセス権限を必要最小限に抑えたい
テキストチャット中心の利用であれば、ローカルネットワークを許可しなくてもLINEの基本的な機能は問題なく使えます。プライバシーやセキュリティを優先したい方は、許可しない選択も十分に合理的です。
許可しない場合に制限される機能一覧
ローカルネットワークへのアクセスを拒否した場合、LINEの一部の機能に制限が生じることがあります。以下の表で、制限される機能と影響の程度をまとめています。
| 機能 | 制限の有無 | 影響の内容 |
|---|---|---|
| テキストメッセージの送受信 | 制限なし | 通常どおり利用できる |
| スタンプ・絵文字の送受信 | 制限なし | 通常どおり利用できる |
| 音声通話・ビデオ通話 | 一部制限あり | 通話品質が低下したり、接続が不安定になる場合がある |
| 写真・動画・ファイルの送受信 | 一部制限あり | 転送速度の低下や送受信エラーが起きる場合がある |
| テレビ・スピーカーなど外部デバイスとの連携 | 制限あり | 同一ネットワーク上のデバイスを検出・連携できない |
| グループ通話 | 一部制限あり | 接続品質に影響が出る場合がある |
| LINE公式アカウントとの一部の連携機能 | 一部制限あり | ローカルネットワークを利用した機能が動作しないことがある |
許可しない場合に制限されるのは、主にリアルタイム通信やデバイス間の連携に関わる機能です。日常的なテキストコミュニケーションには影響しませんが、通話やデバイス連携の利用頻度が高い場合は、許可することで快適さが大きく変わります。自分の使い方に合わせて判断することが大切です。
iPhoneでLINEローカルネットワークの設定を変更する方法
iPhoneでは、iOS14以降からアプリがローカルネットワークにアクセスする際にユーザーの許可が必要となりました。LINEのローカルネットワーク設定は、初回の通知で選択した後でも、設定アプリから自由に変更できます。ここでは、許可する手順・解除する手順・設定変更後の注意点をそれぞれ詳しく解説します。
許可の設定手順(プライバシーとセキュリティから変更する方法)
LINEのローカルネットワーク使用を許可するには、iPhoneの設定アプリから操作します。以下の手順で進めてください。
- ホーム画面またはアプリライブラリから「設定」アプリを開く。
- 画面を下にスクロールし、アプリ一覧の中から「LINE」を選択する。
- LINEの設定画面内にある「ローカルネットワーク」の項目をオンにする。トグルスイッチが緑色になれば許可完了です。
なお、設定アプリのトップ画面から「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「ローカルネットワーク」を開く方法でも同様に確認・変更が可能です。この画面ではローカルネットワークへのアクセスを許可しているアプリの一覧が表示されるため、LINEを含む複数のアプリをまとめて管理したい場合に便利です。
許可を解除する手順
一度許可したローカルネットワークへのアクセスを取り消したい場合も、同じ設定アプリから操作できます。
- ホーム画面またはアプリライブラリから「設定」アプリを開く。
- 画面を下にスクロールし、アプリ一覧の中から「LINE」を選択する。
- LINEの設定画面内にある「ローカルネットワーク」の項目をオフにする。トグルスイッチがグレーになれば解除完了です。
また、「プライバシーとセキュリティ」→「ローカルネットワーク」の一覧画面からも同様にオフへ切り替えられます。許可を解除した場合、LINEはローカルネットワーク上の他のデバイスを検出できなくなります。
設定変更後にLINEを再起動する必要があるケース
設定を変更した後、変更内容がLINEに反映されるまでに時間がかかる場合があります。以下のケースに該当する場合は、LINEアプリを一度完全に終了させてから再起動することを推奨します。
| 状況 | 再起動の必要性 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 許可に変更したが音声通話・ビデオ通話の品質が改善されない | 再起動推奨 | 設定変更後にアプリを完全終了して再起動する |
| 拒否から許可へ変更したが外部デバイスが認識されない | 再起動推奨 | 設定変更後にアプリを完全終了して再起動する |
| 許可から拒否へ変更したが機能の制限がすぐに反映されない | 再起動推奨 | 設定変更後にアプリを完全終了して再起動する |
| 設定変更直後に通知やメッセージの受信に問題が生じた | 再起動推奨 | アプリを完全終了して再起動し、状況を確認する |
LINEアプリを完全終了するには、ホームボタンがないiPhoneの場合は画面下部から上にスワイプしてアプリスイッチャーを表示し、LINEのカードを上にスワイプして終了します。ホームボタンがあるiPhoneの場合はホームボタンをすばやく2回押してアプリスイッチャーを表示し、同様にLINEのカードを上にスワイプして終了させてください。その後、ホーム画面からLINEアイコンをタップして再起動します。
設定を変更しても問題が解決しない場合は、iPhoneそのものを再起動することで改善されるケースもあります。電源ボタンと音量ボタンを長押しして表示されるスライダーで電源をオフにし、数秒後に再度電源を入れてみてください。
AndroidでLINEローカルネットワークの設定を変更する方法
iPhoneとは異なり、Androidでは「ローカルネットワーク」という独立したアクセス許可カテゴリが存在しません。Androidにおけるネットワーク関連の権限は、OSの設計思想の違いから、iOSとは異なる管理方法が採用されています。ここでは、AndroidにおけるLINEのネットワーク権限の考え方と、設定画面からのアクセス許可の管理手順をわかりやすく説明します。
Androidにおけるネットワーク権限の考え方
Androidでは、iOS 14以降で導入された「ローカルネットワークへのアクセス許可」のような、アプリごとにローカルネットワークへのアクセスを個別に制御する仕組みは、標準では用意されていません。Androidにおいてローカルネットワークへのアクセスは、主に「Wi-Fi」や「近くのデバイス」といった権限カテゴリで管理されています。
Androidのバージョンによって、権限の名称や管理画面の表示が異なる場合があります。特にAndroid 12以降では、「近くのデバイス」という権限項目が新たに追加され、Bluetooth や近距離通信を使ったデバイスの検索・接続に関する制御がより細かくなりました。LINEが同一Wi-Fiネットワーク内の他のデバイスと通信する際には、こうした権限が関係してきます。
また、Androidでは多くのネットワーク関連の基本権限(インターネットへのアクセスなど)は、アプリのインストール時に自動的に付与されるものもあり、ユーザーが個別に許可・拒否を選択する画面が表示されないケースもあります。
| 権限の種類 | 主な用途 | ユーザーによる制御 |
|---|---|---|
| インターネットアクセス | メッセージの送受信、通話など基本機能 | インストール時に自動付与(変更不可) |
| Wi-Fi接続情報へのアクセス | 接続中のWi-Fiネットワーク情報の取得 | 設定画面から管理可能(バージョンによる) |
| 近くのデバイス(Android 12以降) | Bluetoothや近距離での他デバイスとの連携 | 設定画面から許可・拒否が可能 |
| 位置情報(ネットワーク経由) | Wi-Fiを利用した位置情報の取得 | 設定画面から許可・拒否が可能 |
設定画面からのアクセス許可の管理手順
AndroidでLINEに関連するネットワーク権限を確認・変更するには、端末の「設定」アプリからアプリの権限管理画面にアクセスします。以下の手順は、Android標準の操作方法を基にしています。なお、端末のメーカーやAndroidのバージョンによって、メニューの名称や表示箇所が異なる場合があります。
LINEのアプリ権限を確認・変更する手順
- 端末の「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップします(端末によって表示名が異なります)。
- アプリ一覧からLINEを探してタップします。見つからない場合は「すべてのアプリを表示」などをタップして一覧を展開してください。
- 「権限」または「アプリの権限」をタップします。
- 表示された権限の一覧から、変更したい項目(「近くのデバイス」「Wi-Fi」「位置情報」など)を選択します。
- 「許可する」または「許可しない」を選択して設定を変更します。
「近くのデバイス」権限の確認ポイント(Android 12以降)
Android 12以降の端末では、「近くのデバイス」という権限項目が表示されます。この権限は、LINEが同じWi-Fiネットワーク内にある他のスマートフォンやスマートスピーカー、テレビなどと連携する際に使用されます。音声通話やビデオ通話の品質向上、または外部デバイスへの接続機能を使いたい場合には、この権限を「許可する」に設定することが推奨されます。
| 設定項目 | 許可した場合の動作 | 許可しない場合の影響 |
|---|---|---|
| 近くのデバイス | 同一ネットワーク内のデバイスとの連携が可能になる | 外部デバイスへの接続機能が制限される場合がある |
| Wi-Fi接続情報 | 接続中のWi-Fi情報をLINEが参照できる | 一部の通信最適化機能が動作しない場合がある |
| 位置情報(おおよその位置) | Wi-Fiを利用した位置情報の取得が可能 | 位置情報を使った機能が利用できなくなる |
設定変更が反映されない場合の対処法
権限の設定を変更した後、LINEの動作にすぐに反映されない場合があります。その際は、以下の手順を試してみてください。
- LINEアプリを完全に終了します。画面下部のナビゲーションバーから「最近使ったアプリ」を表示し、LINEを左右にスワイプして閉じます。
- 再度LINEアプリを起動し、設定が正しく反映されているか確認します。
- それでも反映されない場合は、端末を再起動することで設定が正しく適用される場合があります。
Androidでは、iOSのような「ローカルネットワーク」という専用の許可項目は存在しませんが、「近くのデバイス」や「Wi-Fi」などの関連する権限を適切に管理することで、LINEの通話品質や外部デバイス連携機能を最大限に活用することができます。自分の利用スタイルや必要な機能に合わせて、各権限の設定を見直してみましょう。
LINEローカルネットワークに関するよくある疑問
許可すると通信料金は増えるのか
ローカルネットワークへのアクセスを許可しても、通信料金が増加することは基本的にありません。ローカルネットワーク(LAN)とは、自宅や職場など同一ネットワーク内のデバイス同士が通信する仕組みであり、インターネット回線を経由した外部との通信とは異なります。
LINEがローカルネットワークにアクセスする際は、Wi-Fi環境下で同じネットワークに接続されたデバイスを検出するための通信が発生しますが、これはモバイルデータ通信量を消費するものではありません。そのため、ローカルネットワークの許可を与えたことによってギガ数が増えたり、パケット料金が加算されたりすることはないと考えて問題ありません。
ただし、ローカルネットワークの許可とは別に、LINEアプリ全体の使用によって発生するインターネット通信(メッセージの送受信、音声通話、ビデオ通話など)は通常どおりデータ通信量を消費します。ローカルネットワークの許可そのものが原因で料金が増えるわけではない点を正しく理解しておくことが重要です。
Wi-Fiを使っていなくても通知は表示されるのか
ローカルネットワークへのアクセス許可を求めるダイアログは、Wi-Fiに接続していない状態でも表示される場合があります。iOS 14以降では、アプリがローカルネットワークにアクセスしようとする際に必ずユーザーの許可を求める仕様となっており、この通知はWi-Fi接続の有無にかかわらず表示されることがあります。
これはiOSの仕組み上、アプリがローカルネットワーク関連の機能を呼び出した時点でダイアログが表示されるためです。たとえばLINEの音声通話やビデオ通話の機能が起動したタイミングなど、LINEアプリが内部的にローカルネットワーク機能を参照した際に通知が出ます。
なお、実際にローカルネットワーク上のデバイスを検出したり、外部デバイスと連携したりするためにはWi-Fi接続が必要です。Wi-Fiに接続していない状態で許可を与えても、ローカルネットワーク関連の機能がすぐに動作するわけではありませんが、許可そのものはその後の利用のために設定として保存されます。
許可した後に個人情報が見られることはあるのか
ローカルネットワークへのアクセスを許可した場合、LINEアプリは同一ネットワーク上に存在するデバイスの情報(デバイス名、IPアドレス、MACアドレスなど)を取得できる状態になります。しかし、これらの情報は直ちに個人情報の漏洩につながるものではありません。
AppleのApp Storeに掲載されているアプリは、プライバシーポリシーの審査を経ており、取得した情報を不正に外部送信することは規約で禁じられています。LINEのような主要なサービスが意図的にユーザーの個人情報を不正取得するリスクは低いと考えられています。
ただし、ローカルネットワークのアクセスによって取得されるデバイス情報が、広告配信やサービス改善のためのデータとして利用される可能性については、各サービスのプライバシーポリシーを確認することが推奨されます。特に氏名・電話番号・金融情報といった直接的な個人情報がローカルネットワークのアクセス許可によって取得されることはありません。
以下の表に、ローカルネットワークへのアクセスで取得される可能性のある情報と、取得されない情報をまとめます。
| 区分 | 具体的な情報 |
|---|---|
| 取得される可能性がある情報 | 同一ネットワーク上のデバイス名、IPアドレス、MACアドレスなど |
| 取得されない情報 | 氏名、電話番号、住所、金融情報、メッセージ内容など直接的な個人情報 |
一度拒否した後から許可に変更できるのか
一度拒否した後でも、端末の設定画面から許可に変更することは可能です。iOSの場合、ローカルネットワークの許可を最初のダイアログで拒否した場合でも、「設定」アプリから変更できます。具体的には「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「ローカルネットワーク」の順に進むと、LINEを含む各アプリのローカルネットワークへのアクセス許可をオン・オフで切り替えることができます。
Androidの場合は、OSのバージョンや端末メーカーによって管理方法が異なりますが、「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」の順に進むことで、関連する権限の管理が行えます。
設定を変更した後は、LINEアプリを一度終了して再起動することで、新しい設定が反映される場合があります。変更後も通話品質やデバイス連携などの機能が正常に動作しない場合は、スマートフォン自体の再起動を試みることが有効です。
なお、iOSでは一度拒否したアプリに対して再度ダイアログが自動表示されることはないため、変更を希望する場合は必ず設定画面から手動で操作する必要があります。
まとめ
LINEローカルネットワークとは、iPhoneのiOS14以降で導入された、同じWi-Fi内のデバイスへのアクセス許可機能です。許可することで通話品質の向上や外部デバイスとの連携が可能になります。安全性はAppleのポリシーで守られており、基本的に許可しても問題ありません。ただし不要な場合は拒否しても構いません。設定はいつでもiPhoneの「プライバシーとセキュリティ」から変更できます。
